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つづき

24歳で世界初挑戦した天才ボクサーはすでに32歳になっていました。
2008年9月、1階級上げてWBCスーパーバンタム級王座決定戦に出場し5度目の挑戦でついに念願の王座を手にします。かつて「世界王者になるのは当然」と豪語した男はリング上で人目はばからず号泣したのでした。
しかしまだこの時点ではなんとなく初挑戦のころの頼りなさがまだ残っている感じでした。

栄光をつかんだのもつかの間新たな試練が訪れます。
2度目の防衛線、興行権の入札に敗れたため敵地メキシコで戦わなければならないことになりました。相手は世界的強豪のジョニー・ゴンザレス(今年、あの長谷川穂積からKOでフェザー級王座を奪取)。しかもこのときのメキシコは新型豚インフルエンザが猛威を奮っており、逆風だらけの防衛戦となったのでした。当然予想は圧倒的不利。
地元のヒーローへの大歓声と西岡選手へのブーイングの嵐の中、案の定1ラウンド早々ダウンを奪われました。しかしこのピンチを冷静に乗り切ると次第にゴンザレスのパンチは空を切るようになり、3ラウンド、あまりにも見事な左ストレート1発で深々とリングに沈めたのでした。モンスターレフト誕生の瞬間であり、西岡選手覚醒の瞬間でした。これは私の知る限り日本人世界戦史上最高のワンパンチKOシーンです。




その後は圧倒的な強さで7度の防衛を重ね、かつてウィラポンに対しバックステップを踏み続けたひ弱さはすでに消え、パンチ力、スピード、卓越した技術を持つ完成度の高い王者として君臨し、若いころのビッグマウスから想像のつかない、淡々と落ち着いた佇まいの、まさに熟成した高級ワインの味わいを思わせるようなボクサーへ変貌をとげたのでした。(といっても私はお酒はあまり飲めないのでワインの味はわからないんですが・・・汗;)

所属する帝拳ジムの会長はあと1戦で引退させたい意向のようです。35歳という年齢はボクサーとしては高齢なので、肉体にダメージを受ける前に、長年離れて過ごした奥さまや娘の許へ健康な体で返してあげたいという親心なのでしょう。
次の試合はスーパースターボクサー、ノニト・ドネアとの一戦が噂されています。実現すれば間違いなく日本ボクシング史上最大のビッグマッチになります。ぜひ究極の完成されたボクシングで集大成の試合を勝利で飾ってほしいものです。
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